【ひばり百景 】顧想園を訪ねて | まちにわ ひばりが丘

【ひばり百景 】顧想園を訪ねて

辺りが晩秋の装いとなった11月23日にまちにわひばりが丘事務局長とまちにわ師5名で「顧想園」を訪れました。

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「顧想園」は国の登録有形文化財で、東久留米市の柳窪にあります。ひばりが丘は東久留米市の南エリアですが、柳窪は西エリア。普段は中々訪れることのないエリアですが、ひばりテラス118から車で15分位。脚に自信のある方はウォーキングを兼ねて行くこともできそうな距離です。
今回は見学したまちにわ師の感想をお届けします。

 

「顧想園」は、江戸時代からの旧家「村野家」の約4000坪ほどの家屋敷。主屋・離れ・土蔵・穀蔵・新蔵・及び薬医門・中雀門の7件が、平成23年「国登録有形文化財」に登録されました。

現在は「サポートクラブ」というNPO法人の支援等によって維持されています。

 

ひばりテラス118のお近くにお住まいの方がサポートをされているご縁で、秋の見学会最終日に伺うことができました。

今回は見学したまちにわ師の感想をお届けします。

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武蔵野の原野では江戸中期以降、関東西北部から移動してきた農民たちによって開発と村落が形成され、『武州柳窪村』も寛文年間(17世紀なかば)開村。

 

昭和30年以降東京のベットダウンとして開発が進み、住宅用地への転換が始まり、畑地や果樹園が減少。地元有志たちは、宅地の乱開発を防ぎ自然景観を守るべく、都市計画法上の「市街化調整区域」への編入を申請し、平成2年には1,200アールの緑地を残すことができたと書かれています。

 

昭和の時代に生きた者として、平成になってこれが残されたことは田舎ではできないことのように感じます。みどりの中の登録有形文化財、「顧想園」所有者の村野家(五代目)は欅の屋敷林に囲まれた市内唯一の茅葺家屋。明治初期の景観とほとんど変わっていないということです。

 

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江戸組子の干網、近江八景を描いた摺りガラス障子、欄間細工についつい目がいってしまいます。

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回り廊下のガラス越しにみえる庭、そのゆがみのあるガラス越しに見える情景は、昔を知っているものなら感動そのものでしょう。

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細い木の窓枠に収まっているガラスは触ることが怖いくらいに廊下を囲っています。

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そして囲炉裏の奥の収納。あれだけの収納を必要とする村野家の成功の物語があったことと思われます。

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里山を尋ねたときには囲炉裏に薪があり、その灯りに郷愁さえ覚えます。残念ながら薪がなく、暖を取ることはことはできませんが、そこでの団らんは現代では忘れ去られようとしているコミュニティーの原点になるのではないでしょうか。焼き栗を作ろうと囲炉裏の灰に潜り込ませて、その栗が破裂して灰だらけとなってしまったことを思い出します。

こんな時代に生きていたことを回顧することができる、そんな時間を創ってみるのもいいものです。(まちにわ師 平田 武)

 

 

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自宅の近くで存在自体は認識していましたが、このような立派な物とは思いませんでした。

園内には、江戸から平成(現在の御自宅)までの建物があり、それぞれに味のあるものでした。

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dsc_0349茅葺屋根の母屋を見ていると、ふと母親の実家を思い出してしまいました。だいぶ前に銅ぶきに吹き直してしまいましたが、昔は藁葺きの屋根だったそうです。

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顧想園を見て母親の実家を思い出し、昔の建物の配置は、基本このようなものだったのだろうなと感じました。(まちにわ師 原田 靖彦)

 

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市内でも”柳窪”と聞くと、何かしら他とは違う古めかしいイメージをもっていましたが、そこに江戸末期からの茅葺の屋敷があることに、あらためて感心しました。

部屋ごとに四季を彩る襖絵、モダンな細工をほどこした障子、近江八景を描いた摺りガラス、洋間の窓格子の和風なデザイン、渡り廊下の木と竹の配列、そして一揆の痕跡を残す床柱等々、時代の流れとともに改築されながらも、当時の佇まいを残し、観る者をタイムスリップさせてくれます。

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お話をしてくださった黛さんの穏やかな口調と、離れの縁側の揺らいだガラスを通してなおのこと美しく見える紅葉に心が落ち着きました。

 

次は牡丹の季節や新緑の季節にも伺おうかと思いました。

何度伺っても、きっとまた伺いたくなるでしょう。それは、私たちの中にも流れている、武蔵野のいとなみをそこに感じるからではないでしょうか。(まちにわ師 岩穴口 亜紀)

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最後には、美味しいお茶と、地元柳久保小麦で作られたお饅頭のサービス。

丁寧で、穏やかな説明がこの場の時の流れにピッタリで、心癒されるひとときを過ごすことができました。

春には見事な牡丹や藤が楽しめる他、「クマガイソウ」などの珍しい野草もみられます。

今度は皆様もご一緒に武蔵野の春を楽しみましょう。

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