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ひばりテラス118で防火・防災訓練を実施しました

2021.03.10

こんにちは、まちにわ師の平田です。

東日本大震災から10年。3月7日(土)、ひばりテラス118とけやき公園を会場に、西東京消防署主催の防火・防災訓練が実施されました。そのレポートをお届けします。

まずは、はしご車による救出活動の訓練からスタート!

テラス118前のシティテラスひばりが丘から出火。ベランダに取り残され救助を求める住民をはしご車が出動して助けるという訓練からスタートしました。
訓練開始時刻は10時00分からとなっていましたが、事前にシティテラスひばりが丘前の道路にはしご車が出現。はしご車を停める位置を、隊員の方々がチェックをされていました。そして気が付けば、シティテラスひばりが丘に炎の垂れ幕が垂らされていました。

訓練開始!

けやき通り横に移動していたはしご車。訓練開始時刻ちょっと前に、119番通報を住民に扮した消防署員が、消防本部に119番通報の電話をかけました。

消防本部から、はしご車の出動指令が出されました。先導車の後から、はしご車が到着。もちろん実際の火災の場合には、道路は通行止めになりますが、そこは訓練。事前に道路使用許可が申請されていて、COMMON(ひばりが丘のアフタースクール)前の横断歩道のところで、一般車両の誘導が行われました。

はしごはすぐに伸ばせないよ!

30mのはしごを伸ばすには、一般のクレーン車と同じにアウトリガーを車の横に出さなければなりません。木の枕を設置するのですが、なんと測ることもなくピタッと設置完了。毎日の訓練の成果がここにありました。広い道路も、はしご車1台が占有してしまいます。

 

無事に救出!

かごに乗せ、無事に救出されました。
スルスルと伸びるはしご。30mのはしご車はマンションだと10~11階の高さまで届くそうです。マンションの皆さんは、非常階段からの避難ができないとき、ベランダの非常はしごを使った避難が必要となります。日ごろから避難ルートの確認をしておきたいですね。
テラス118前の歩道から、多くの方々が見学されていました。

防火・防災訓練開始!

はしご車の救出活動訓練が終り、引き続きひばりテラス118とけやき東・西公園を会場に防火・防災訓練が行われました。
消火器の取り扱い方を体験する初期消火訓練。消火栓のホースを伸ばしての放水訓練。これには、まちかど防災訓練車が来てくれました。そして、テラス118駐車場には起震車が横付け。最大震度7の揺れを体験することができます。親子の方から、以前、体験しようとしたら年齢制限があって体験できなかったと。そこで起震車の担当オペレータの方に伺ったところ、3歳以上であれば体験ができるとのこと。体験を待っていた親子に伝えることができました。ひばりテラス118内では、応急救護訓練が行われました。

消火器は重いよ!

子どもには消火器は重いものです。でも、体験することで、家のなかで火災が発生したら、慌てることなく消火の行動ができるようになります。ピンを抜く。ホースを炎に向ける。ハンドルを握る強さはこんな感じなんだと、記憶にインプットされました。

みんな真剣な顔になる放水訓練

小さなポンプにつながれた放水ホース。実際の消火栓の放水の水圧はもっと強いのですが、
消火栓を使っての消火体験はどの子も真剣でした。この体験が、いざというとき助ける人になってくれます。

AEDを使って応急救護

ひばりテラス118の事務室右横にもAED(自動体外式除細動器)があります。親子で訓練参加をしていただきました。
ある地下鉄の駅構内で、AEDをつかった救命処置が行われました事例では、2分ごとに心電図解析が行われるのですが、なんと電気ショック(除細動)を5回繰り返して、普段どおりの呼吸が出現したという報告があります。とにかく消防の救急隊に引き継ぐまで、心肺蘇生を続けることです。AEDには、ふたを開けると自動的に電源が入るタイプと、電源ボタンを押すものがあります。わたしも3年に1回の上級救命再講習を受講しています。

起震車はすごい!

ナンバープレートを見たら「119」。すごいマシンが来てくれました。最初に体験されたお二人。オペレータの方から、「靴を脱いでからアルコール消毒をして、階段を上ってきてください。そして、揺れが収まったら、ブレーカーをOFFにしてください」。じつは、起震車の準備段階で、手に触れるものをアルコール消毒されていました。子供には震度4。けやき通りの理事の方には、最大震度7を体験していただきました。
私も震度7を体験しましたが、乗ってみて「やはりこれだけ揺れると動けない」と再認識。
1度目の揺れで踏ん張っていた足が横に流され、2度目の揺れのときには、テーブルの脚(床に固定されている)に捕まっているのがやっとでした。震度7になるとテーブルごと飛ばされるような感覚です。
ただただ、揺れが治まるのを待つことしかできません。

※「震度」とは、地震が起きたときのわたしたちが生活している場所での揺れの大きさを表し、日本では気象庁が10階級(0、1、2、3、4、5弱、5強、6弱、6強、7)に分けたものが使われています(「震度の階級」、「気象庁震度階級関連解説表」参照)。

日々の備えが大切、それを当たり前にしたい

消火器、消火栓の使い方訓練、初期消火がとにかく大切だということを、参加された皆さんが改めて確認され、日々の備えの大切さを感じられたと思います。

そして、日々の備えがあっても、実際に行動に移す意識を持ち、訓練などをしていなかったら十分に役立てることができないということです。

西東京消防署の訓練は定期的に開催されるとのことです。繰り返し訓練に参加し、いざというときにまず自分の身を守ることをしっかりやらなければと感じました。

まちにわ師
防災士 平田 武