「ひばリンピック2025」住民の手で今年も開催!
2025.11.04
10月13日(月)体育の日に「ひばリンピック」が開催されました。
今年で4回目となった「ひばリンピック」は、地域防災と地域運動会を一体化したイベントで、ひばりが丘団地エリアで住人の皆さんの手によって企画・開催されています。参加者の笑顔だけでなく、運営するボランティアスタッフもテキパキと声を掛け合い、全員が楽しく過ごした一日でした。
ひばリンピックは、もともと地域住民が「自分たちが住む地域で運動を楽しもう」と、団地内をリレーマラソンで走るイベントを発案したのをきっかけに、オリンピックにちなんだ2020年に実行委員会が設立されました。コロナの影響で第1回目を開催したのは2022年。2023年には、かつてひばりが丘団地内で行われていた団地運動会を復活させる形で一体化し「地域運動会」に。さらに2024年からは、地域防災を掛け合わせたイベントとして開催されています。12月にはひばりが丘団地エリアを周回する「ひばリンピック リレーマラソン」も開催される予定です。
■テーマは地域防災×運動会
晴天のもと、「ひばリンピック」開幕!
今年は、ひばりが丘中学校の全面協力により、体育館、校庭、校舎内の一部が会場となりました。開会式では、この日を楽しみにしていた大人たちの選手宣誓が、秋空に元気よく響きます。

イベントを主催するのは、この地域の住民であり都内企業に勤めている照屋朝さん。防災士でもある照屋さんは、この地域のつながりや地域防災の大切さを感じ、このイベントを企画しました。「防災だけでは参加者は少ないけど、楽しい体験を加えたら多くの人に参加してもらえる。楽しい体験をしながら、帰る時には防災のことを知っている、となれば」と住人の皆さんの得意やできることを活かしあって開催しています。

ラジオ体操をリードしたのは「ひばりが丘健康会」の皆さん
■運動しながら楽しく体験・交流も!

体育館では、ボッチャやモルック、スーパーボール競争やフリースロー大会を開催。小さなお子さん連れもシニアも一緒に楽しんでいました。初めて体験する人も多く「どうやって投げるの?」「いいよ~上手!」と声をかけあい応援し合って盛り上がりました!
■防災を楽しく体験!「防災リレー」

防災を楽しく体験!ということで、防災×運動会ならではの「防災リレー」がイベントのメイン。非常時に必須な4つの要素を体験しながらリレーで競争する、楽しく防災体験をできる競技です。
1.一人あたり一日の飲食で必要な水3リットルを担ぎながらリレースタート!
2.人形を使って心臓マッサージを体験し
3.竹や竿を使った非常用担架づくり
4.最後は非常用トイレづくりでゴール!
参加者は「心臓マッサージは思ったより力が必要だった」「いきなりリアルな場面だったら焦ったかも。体験できてよかった」「トイレは設置できたけど、1週間や長期になるとどうなるかな…」など、感想が続々と。防災リレーでの体験をして、色々な気づきがありました。
■気軽に体験!ポリ袋で「防災クッキング」

校舎1階の家庭科室では、炊き出し体験。アルファ米や備蓄用レトルトカレー、加熱可能なポリ袋を使い湯煎した「手作りサバ缶カレー」の調理と試食が行われていました。
「非常時でも家にある缶詰や調味料で簡単に作ることができ、あたたかい食事を食べられる」とボランティアスタッフの皆さん。参加者も「非常時でもできる調理を知れて良かった」「いざという時に落ち着いて取り組めそう」とレシピを聞く人も。

地域防災コーナーでは、非常トイレにまつわるブース展示やアンケートが行われていました。非常用トイレをいくつ用意していますか?のアンケートには「買ったけど開けたことがない」「用意している数じゃ足りないかも」などの声が聴かれました。
今回“楽しく防災を体験”できたことで、「知っている」と「やったことがある」は大違い!といくつも気づきがあった人も多かったようです。
■住民も学生もボランティアで開催

当日の運営は、中原小父親の会、ひばりが丘中学校おやじ倶楽部、地域住民の皆さん、避難所運営委員会やこのエリアで協力しあっている企業やまちにわひばりが丘など、総勢120人がボランティアスタッフとして参加しました。そのうち学生は70人ほどで、過去最多に。ひばりが丘中学校の生徒や近隣の高校生や大学生が参加し、受付や記録係など大人たちと一緒に動き、充実感いっぱいの笑顔があふれていました。

(上)ひばりが丘中学校の生徒たちが受付や景品交換を担当
(下)防災やスポーツなどを回ってスタンプを集めると景品を貰えるスタンプラリーも実施

小学生〜大学生まで学生ボランティアも大活躍。今年はボランティア証明書を発行しました。

「地域の人たちの拠り所に」とイチョウ公園集会所にオープンした駄菓子屋も出店
■様々な角度から防災を知ってみよう

校庭には、起震車や無人走行で50メートル先まで放水できる最新車両「エアコア」が登場。放水代わりの強風の体験で賑やかに盛り上がりました。抽選で最高30メートル=マンション10階の高さを体験できるはしご車やポンプ車など、消防車両の乗車体験も行われました。

体育館のステージでは、東京消防庁西東京消防署の消防士が振付した、誰でも楽しく火災予防が学べるダンス「みんなで踊ろう!消防ダンス」を披露。会場も一緒にノリノリでダンス!

空手の演武やひばりが丘中学校吹奏楽部の演奏、手話サークルによる手話ダンスも披露されました。中原小学校に通っていた住民が立ち上げた手話サークル「commit Jr&mimosa」(コミットジュニア&ミモザ)がダンスと手話をミックスしたステージを披露。「非常時に使える手話」を会場で紹介し、見えない障害と言われる聴覚障害がある人も避難所や身近にいることを実感した人も。改めて色々な角度や形で防災について考える機会となりました。
■このまちで育ててゆく、つながりと防災

イベントは、校庭で綱引きとリレーでフィナーレに。小学校低学年、中・高校生、成人と年代別に競い合い、あたたかく大きな声援を送りながら大盛り上がり。「知らない人でも応援して、楽しかった」「学校や住まいのエリアに区別なく挨拶できる空気感が良かった」などなど、場や人のあたたかさを感じながら閉会式となりました。
ひばりが丘団地エリアは、建替え後にもともと住んでいた人が戻ってきたり、新たに住人になった人など、年齢や背景がそれぞれに異なる人たちが暮らす「まち」のような地域。当日参加していた女性は、「昭和44年からひばりが丘に暮らしていて、この校庭がある場所に住んでいたのよ(笑)。若い人たちがこのエリアに来てくれて嬉しいわ」と話してくれました。
「ひばリンピック」などのイベントや毎日のなかで、様々にゆるやかに繋がり、自分たちの暮らしを自分たちで彩っていく。そんな姿勢が、この地域や人々を育んでいくのだろうと思う一日でした。

ひばりが丘中学校吹奏楽部と住民による生演奏で、臨場感たっぷり!盛り上がりました!
文と写真 廣田亜希子
